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何故?今なのか?戦後70年目公開された戦艦「武蔵」の勇姿 [歴史]

 このニュース・・・ご遺族と関係者の方々の心中を察すると喜んでばかりいられない複雑な心境にさせられたニュースであります。過去の悲しい記憶が走馬灯のように蘇った方々も多々いらっしゃることと存じます。

政治も世界の Power Game にも「偶然」 になんていう文字は無く、全て「必然」ということからするとこの「武蔵」の発見・・・戦後70年・・・という節目に何のメッセージが隠されていると理解すべき事件だと思います。

安倍政権による自衛隊法の改訂、与那国島への基地展開、尖閣問題・・・国際情勢から見るとイスラムIS、ウクライナと韓国の危うさ・・・総合的に見るとまさに戦渦の嵐なのである。宮本武蔵ならまだしも今回発見されたのは、「戦艦武蔵」なのである。「偶然」は有りえないのです。

 武蔵発見! 大艦巨砲主義に翻弄された海軍の残像

日本海軍の大和旅館・・・おっと失礼・・・戦艦大和ですが、大艦巨砲主義という日本海軍の明治以来の伝統によって建造された戦艦である。武蔵も同じようなコンセプトで建造された空しい戦艦だったと・・・。

当時の戦闘行為の主流は、「砲術主義」 でありましたが、その慣習を破り、1914年で青島を航空機により空爆したのが、航空機を利用した最初の例と言われています。実は、今では当たり前の「空爆」・・・これは日本軍が世界で最初に実施したとのことなのです。

 戦艦用の燃料が無かった日本

 いろいろな美談・プロパガンダに振り回されてきた戦後生まれの我々ですが、その真実が少しづつ見えてきています。大和や武蔵の最後も・・・実は、

当時の日本には、大和や武蔵のような大艦を縦横に動かすだけの燃料が無かったのです。

レイテ沖海戦とか戦場に行っても燃料を押さえる為、後方待機のエンブレム的存在でしかなかった両艦なのです。 

 余談ですが、意味も無く、打算深い米国人の金持ちが8-9年もかけて武蔵を探し出したいうは何とも不可解な話ですよね。(裏事情は何か?)

話を戻しますが、大和は、停泊時の一日の燃料消費量は、普通の駆逐艦の一ヶ月分を浪費したそうなのであります。艦内は、豪華客船並みで・・・「大和ホテルとも大和旅館」とも言われた豪勢なものだったそうです。

日独伊三国同盟締結時の海軍次官であった山本五十六をねぎらう為、大臣や軍令部総長クラスへの名誉職として連合艦隊司令長官のポストを与えられたのであります。

 空母化に乗り遅れた戦艦・大和や武蔵

戦艦武蔵最後の猪口敏平艦長の通信でも・・・米国航空機に太刀打ち出来なかったと・・・。

即ち、大艦巨砲主義に加え、燃料不足が重なり・・・最後を迎えたわけでありますが、空母への転換遅れが致命傷であったことは言うまでもありません。因みに海軍の山本五十六は、航空機推進派でした。

  工藤俊作海軍中佐の美談

1942年駆逐艦「雷」 の艦長時(中佐)、インドネトシアのスラバヤ沖で撃沈されたイギリスの駆逐艦エンカウンターの搭乗員422名を救出した軍人である。

ことの発端は、撃沈されたエンカウンターに乗り合わせていたイギリスの元士官サム・フォール氏が当時のお礼を言いたいと名乗り出たのである。同氏は、イギリスで「サーの称号」までうけた人物であるが、病気で車椅子にのったままで日本に到着したが、流石元軍人である・・・敬礼時は、まさに立派な直立不動の姿であった。

工藤中佐は、魚雷攻撃の危機の中、 敵兵を救出する為、艦を止め・・・まさに命がけの救出を行ったのであった。工藤艦長の「雷」の全乗員は300名ちょっとであり、イギリス兵全員の救出は危険・・・との話も出たが、工藤中佐は、敵というより人間として勝負に出たのであります。

救出されたイギリス兵達に対しても「ようこそ雷へ」 と接待したのでありますが、サム・フォール氏曰く、「士官だけを呼び出された時は、死を覚悟した。」といわせしめる程・・・その工藤艦長の男気に降参したとのことであった。 海の男同士の美談でありますね。

こういう日本人・・・どの位いるのだろうか?

戦後70年という節目の年に発見された戦艦武蔵は亡霊のようにいろいろな面について想い出させてくれるのである。

ネットで公開されている写真を見ると、「燃料不足と時代遅れの戦艦で動けなかったんだっ」・・・と武蔵が愚痴をこぼしているような気がする。

合掌

kage


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歴代海軍軍人

山本五十六は、三国同盟には反対していました。「山本五十六 戦後70年の真実」という本を、読んでみて下さい。
by 歴代海軍軍人 (2015-07-23 21:30) 

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