サッカーの澤穂希やラグビー五郎丸に見る・平家物語・祇園精舎? [スポーツ]
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祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず。
ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の
前の塵に同じ。
平家物語の冒頭のくだりですが・・・。
澤さんや五郎丸の大フィーバーを見ると・・・平家物語のくだりを思い
だすのです。
引退表明の澤さんで思い出すのが、世間とマスコミの対応です。
優勝したワールドカップ大会出発の時、成田にいた報道陣は、1-2社
程度・・・しかもその目的は、4回連続出場という点にあり、期待等全
くしていなかったのです。
ウダツの上がらない女子ワールドカップに出発する『澤選手』を物好き
な記者が・・・軽くインタビュー・・・という程度。
佐々木監督に至ってはインタビューすら受けることなく静かに成田を出
発したのです。
ところが・・・
優勝して成田に戻った彼女達を待ち構えていたもの・・・皆様ご存知の通りです。
アルバイトで生計を立てながらのサッカー選手生活・・・食べる・移動にも
資金不足・・・そんな彼女達の生活は一変したのです。
その後のマスコミや俄かファン達によるナデシコのフィバーはご承知
の通りです。
◆五郎丸のワードカップラクビーも似ている?
このナデシコへのマスコミ・ファンの対応にきわめて似ているのがラグビー
の五郎丸選手達。
成田を発つ時のマスコミとファンの対応と帰国後のそれは、天と地の違
いだったわけで、五郎丸・ラクビーフィバーは未だに続いているのですが・・・。
澤選手が成田を出発した時・・・・そして・・・優勝して成田に帰国した
時の大フィーバーに非常に良く似ていますよね?
まあ世間の人気に関係無く自己の道を貫く覚悟の五郎丸選手達でありますが、
このフィーバー・・・世間のヒートアップはいつまで続くのでしょうか?
それにしても『勝てば官軍』とは良く言ったもので・・・成績を収めて初めて
世間は認めると言うことか? 周りの態度も変わるあz・
地道な努力などしていても誰も評価しない・・・結果が全て・・・世間の厳し
さと豹変する社会の構図にうんざり閉口したら・・・学んだり・・・どういう
生き方が望ましてのか・・・・?
五郎丸をはじめとしたヒートアップを見ていると・・・『ソクラテスやブラトン』
という哲学者になったような気がするのです。
人の移り気と人気が出れば何でも飛びつくマスコミ・・・そして振り回される属っ
ぽい人々・・・これが世間・・・人の世というものなのか?
【ソクラテスの名言・格言様】
http://iyashitour.com/archives/22017
【プラトンの思想】 wiki様
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%B3
◆311支援に感謝の横断幕が印象的であった
関心したのは、前回大会の時・・・即ち、無名の時代の女子サッカーチーム。
毎試合の後、『311支援ありがとう』という横断幕をもって試合会場を一周し、
現地・海外の観客に礼を尽くしていたことですが、これには優勝前から感動し
ていました。
全く期待されていなかった日本代表の女子チーム・・・当然出発前から準備し
ていたのでしょうが・・・これ手配をしたた人間・・・素晴らしいことを世界
に発信したと思いますよ。本当に素晴らしい振る舞いでした。
◆宮間が語る
フィーバ後、ジリ貧のナデシコ人気の中で澤さんの跡を継ぐのは『宮間
選手』です。
大方の一流所が海外チームに流れる中、宮間キャプテンは、岡山の田舎
チーム『岡山湯郷ベル』に残ったのです。
女子サッカーを社会に根付かせたいという想いからだったそうですが、
あのワールドカップ優勝をピークにやはり女子サッカーの注目度は下降
線を辿っていたことに危機意識を・・・即ち・・・女子サッカーの将来
の発展を彼女は選び、地道に地方クラブに残留し、しかし、地元の人々
の女子サッカークラブへの想いては大変暖かいもので、農業の事務長を
はじめ、湯殿という位の地名ですから・・・温泉宿もあり、その女将さん
達までがいろいろとクラブを支援してくれており、この町にしっかりと根を降
ろした女子サッカーなのです。
前回同様優勝とばかり騒ぐマスコミでありますが、このような人生を掛けた
人々の想いめ、現代の金満日本でも特別の意味を持って喝采を浴びることで
しょう?
優勝は紙一重の世界・・・何とも言えないですよね。
只、心の中で静かに応援したいと思います。
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kage
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