チバニアンの凄さは77万年前のポールシフトの痕跡が残っている? [日本の習慣]
スポンサードリンク
◆地球史に「千葉時代」誕生へ 日本初の地質年代名 (産経新聞)
地球の歴史で約77万~12万6千年前の年代が「チバニアン」
(千葉時代)と命名される見通しになったことが13日、関係者
への取材で分かった。
この年代の基準地として千葉県の地層を国際学会に申請し、命名
を目指す日本の研究チームが、競合するイタリアを一次審査で破っ
た。
週内にも発表する。正式決定すれば地質年代に初めて日本の名前が
付く快挙となる。
この年代の境界となる約77万年前は、地球の磁気が南北で逆転
する現象が最後に起きたことで知られる。イタリアの地層はこ
の現象を示すデータが不十分だったのに対し、千葉県の地層は
明瞭に確認できることが評価されたとみられる。地質年代は、
その年代の境界が最もよく分かる地層が世界の基準地として
千葉県養老渓谷の地層が認定されたのです。
スポンサードリンク
◆何か凄いか?(NHK様)
調査が行われたのは、千葉県市原市の養老川沿いにある
およそ77万年前の地層で、国立極地研究所や茨城大学
などのグループが岩石の採取を行いました。
養老渓谷の上総丘陵は300万年前、それまで深海にあった
海底谷から泥砂が東に運ばれて「海底扇状地」が形成され、
その後、250万年から40万年前にかけて砂・泥が堆積して
出来上がりました。
なので、養老渓谷の地層にもタービタイトと呼ばれる深海
の堆積層が見られ、この地層には天然ガスやヨード(海草に
多く含まれ、甲状腺の被曝予防や傷薬に使われるアレです)
を含んだ化石海水が抽出されます。
スポンサードリンク
◆チバニアンはラテン語
地球の「N極」と「S極」が逆になっていることが明確に
読み取れ地球の歴史の一時代にラテン語で「千葉時代」を
意味する「チバニアン」と名付けられることになり、研究
グループでは28日の調査結果をことし秋ごろまでにまと
めて、国際学会に申請することにしています。
◆世界の地質学者が注目する理由は
千葉県市原市の地層に世界の地質学者が注目する理由は大
きく2つあります。
1つは時代と時代の境目が非常に分かりやすく見えていること
です。地球の歴史のなかで、地球の磁場、つまりN極とS極が
ひっくり返り、今の状態になったのが、およそ77万年前と
されています。
この地層では、ちょうどその時期に起きた火山の大噴火による
火山灰が降り積もっているため、時代と時代の境目が分かり
やすく見えています。
もう1つの理由は、千葉県市原市の地層を分析した結果、
地球の磁場が逆転した時期をこれまで以上に詳しく特定できた
ことが挙げられます。世界の地質学者の間では、磁場が最後に
ひっくり返ったのは、これまでおよそ78万年前とされてい
ました。
N極とS極の逆転は、地球の歴史の中でたびたび起きていて、
これまでの研究では少なくとも360万年前から現在までに 11回起きたと考えられています。その最後の逆転が千葉県 市原市の地層が示す、およそ77万年前と考えられています。
kage
コメント 0